2015年8月17日月曜日

教祖と教えと教団カルチャー④・・・悪口とモデリング



 
 .退会者は増えている

KK教団は、沈没船から鼠がいなくなるように、徐々にではありますが、会員を辞める人が増えているようです。

こういう人たちと話をしていると、ほとんどの人がKK教団の支部で会員や職員がお互いの悪口をいい合うのを見て、嫌気がさしたということを言われます。ある人は身内の職員が、会員の人の悪口をさんざん言うのを聞いて嫌になったといいます。また別の人は、職員やその妻が熱心にボランティアしてくれている会員の悪口を言うのを聞いて憤慨していました。また会員同士の悪口にうんざりしたという話は実によく聞きます。そういうことを聴いていると、KK教団は内部で悪口をいい合う教団であり「悪口」は「教団カルチャー」であると、あらためて気づかされます。

 

.教団に蔓延する悪口カルチャー

KKには「悪口をいいなさい」という教えはありません。逆に、八正道に説かれている「不悪口」が正規の教えです。にもかかわらず、会員同士、もしくは職員と会員は互いの悪口をいい合います。「悪口を言ってはいけない」という上辺の教えと、教団の実態は完全に乖離しています。

結局、「不悪口」の教えは棚上げにされ、教団内には悪口を言う文化が蔓延し、それが会員や職員の行動様式を支配しているのです。

私の経験では、悪口カルチャーが蔓延し始めたのは、1990年代初頭の大伝道の頃からだと思います。当時は、伝道しない人は悪であり、目標数字を達成できない支部や個人は激しく非難され、悪口を言われました。生命保険会社のノルマ達成型の組織原理が大幅に組織に取り入れられて、数字を出さないものは裁かれました。

この時以来、基本的には組織の悪口カルチャーは変わっていないと思います。たとえば活動会員が行う電話では、支部で数字に貢献しない会員の悪口、支部の職員や役職者への悪口などが、どの支部でも蔓延していました。そのため子供時代に、「いつも電話口で誰かの悪口を言っている母親の姿を見て育った」という二世会員が多いのです。

 

では、悪口は弟子のカルチャーなのかというと、そうとは言えない面があります。数字をあげてこない幹部や方針に従わないものへの激しい批判や悪口は、教祖からよく出ていたからです。ただし、大勢の人の前では、よほどのことがないとそこまでは言いません。通常は、妻やごく少数の幹部に言います。それを聞いた幹部たちは、そういう目で他の幹部や職員を見ます。そして教祖から厳しい評価をされた職員には、幹部は非常に冷酷に厳しい態度で接します。すると周りの職員は、そうした人への悪口を言うことに抵抗がなくなります。教祖の話す職員への評価は、それを聞いた幹部が各地で密かに話すことにより、次第に組織に浸透してゆきます。悪口を言われる対象はコロコロ変わりますが、悪口を言うという行動様式は浸透し続けるのです。

 

.モデリング理論の視点から

モデリングという言葉が心理学にはあります。何かしらの対象物を見本(モデル)に、そのものの動作行動を見て、同じような動作や行動をするのがモデリングです。人は親や教師の姿を見て、その行動をまねて自分の行動様式を形成しつつ成長します。この理論を唱えた心理学者は、「攻撃行動は他人の攻撃行動を観察することによって促進される」とし、社会的モデルの示範的効果を強調しました〈モデリング理論〉。

このモデリング理論に照らすと、KK教団の教団カルチャー、職員や会員の行動様式がどうして形成されたかがよく理解できます。教団のカルチャーは、教団の中で最も影響力のある、いいかえると「社会的モデル」となる教祖の行動様式を、周りの人びとが見習いまねる(学習する)ことで、形成され、会員の心の中に浸透してゆくのです

 

.前夫人への教祖の攻撃

教祖が、気にいらない人間をどのように悪口を言うのかを、すべての会員が垣間見る機会がありました。それまではごく一部の幹部にしか言わなかったような悪口を、前教祖夫人を教団から追放するために、公然と会員の前で言い、呪詛も指導しました。この時です。ここでそれまで隠されていた教祖の人格の一側面が、明るみに出ました。

呪詛というのは「悪妻封印祈願」で、そこには「悪妻よ 汝 この世に生まれてくる必要なし 恥を知り 反省せよ 夫のユートピア活動を妨げる悪妻よ 汝は 生ける悪霊(あくりょう)なり」という超きつい言葉が書き連ねられています。そして、離婚問題が問題になった時期には、この祈願を会員が支部で読むように指導されました。

ここで全会員が学んだことは、それまで美の女神アフロディーテにして智慧の文殊と称えられた妻ですら、教祖に見限られると、「生ける悪霊」とまで名指しされて、全会員をあげてバッシングされ、呪われるということです。人格も霊格も否定する最大級の悪口が前夫人には投げつけられ、それまでの組織の矛盾や停滞の責任は、全部彼女のせいにされていきました。さらに教祖はその悪口を本にして出版し、過去にさかのぼって「口臭が臭かった」「トイレの便器が汚かった」など、おおよそ品位のかけらもない人格否定の言葉が書き連ねられました。それを聞いたり読んだ会員で、教祖自体の人格を疑って退会したり休眠会員になった人は数多くいます。

しかし、それを「信仰心」で「受け止め」て活動を続けてきた人は、教祖の行動を社会的モデル、つまりお手本として学習して、自分の行動様式に取り入れました。

 

この時に、もっとも酷かったのは、教祖は前夫人の守護霊と称する霊を呼び出して、実の母親に対して長男と長女に母親への批判を、会員の面前でさせたことです。ここまでくると普通の日本人の感覚では、激しい違和感を覚えます。教祖がやったことは、中国共産党の毛沢東が文化大革命で敵を葬るために行った行動に近いと、今は感じます。毛沢東は文化大革命で権力を奪い返すために、多くの政敵を血祭りにあげ、その影響で村々でも反革命とみなされた人々は公衆の目にさらされ、自己批判を迫られ、そこで家族にまで批判され、社会的に、あるいは肉体的に抹殺されました。

中国的といえば、中国では夫婦げんかをする時に、通りに出てお互いが相手をののしり合い、それを近所の人びとに見せることで、自分の正当性を周囲に認めさせようとするという話を何かで読んだことがあります。もしそれが事実なら、一連の教祖の行動はもともと中国的なのかもしれません。いずれにしても普通の日本人の感覚にはなじみません。

そして重大なことは、こういう行為を教祖が行うことで、会員はそれを行動規範(手本)として無意識のうちに自分の行動様式に取り込んできてしまっているということです。そのことを意識化して、自ら対決して決別しないと、無意識に教祖の色に染まっていくのです。

 

.教祖の呪縛を解く

以上述べてきたことの要点は3つです。

KK教団は教えでは「不悪口」を説きながら、組織の実態では真逆の行動様式である悪口カルチャーが浸透しています。

1990年代の大伝道以降そのカルチャーが形成されましたが、その大元は教祖の言動にあります。

③会員は教祖の言動を直接間接手本として学んでいるため、悪口という行動様式から決別するには、その事実への気づきと自己変革の努力が必要です。

これらのことを通して分かることは、教祖の本当の姿(人格)は教えではなく、教団カルチャーや弟子の行動様式により正確に反映されているということです。実はそれこそが「教祖と教えと教団カルチャー①~④」の最大のポイントなのです。

教祖の人物像を直接知ることは、普通の会員にはできません。だから、組織がおかしくても職員や活動会員がおかしくても、「教祖だけは違うはずだ」「教祖だけは信じる」という人が数多くいます。その思いが呪縛となって、退会を決意できずにいる方が数多くいます。そういう方に申し上げたいのです。

教団幹部や日ごろ接する職員や熱烈信者の人の行動様式を見てください。教団カルチャーを見てください。あなたが直接目にするそれらは、実は教祖の実態(人格)を正確に反映しているのです。それで教祖を判断してください。

自分の目と心で教祖を判断した時、きっと呪縛が解けてゆくと思います。

<連絡先>
種村修
メールアドレス: tanemura1956@gmail.com

学習し

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