2015年1月14日水曜日

心検のブログ・カウンセリングのこと



 一般社団法人心検のブログに、ある宗教団体の人のカウンセリングをした内容を、紹介していたことがありました。K会との裁判でもこの問題を取り上げられたことがあります。その中でしばしば誤解されたのは、私が架空のカウンセリングを創作したのではないかという憶測でした。さすがにその誤解については、K会との裁判の法廷でも、きっちりと説明させていただきました。

今なお、真相を正しく理解されておらず誤解されている方がいるようですので、念のために正確な事実を公表しておきたいと思います。

今手元に、東京地方裁判所で平成2466日に私が宣誓書を読み上げたうえで「陳述」した内容を、裁判所が記録した「本人調書」があります。そこから該当箇所を一部抜粋します。なお、誤字については修正しておりますとともに、人の名前は記号で記載します。

 
原告ら代理人(MK会弁護士)

 今、心検のブログについて、A氏の心に映したものが独自の手法だとおっしゃいましたけれども、具体的には、どういうふうな方法でカウンセリングをされているんですか。

証人(種村)

  カール・ロジャーズさんのいう自己一致という技法がありますけれども、相手の方の意識を自分に映し取って、感じ取って話す。それを更に発展させた代理の自己一致の手法によって行いました。

原告ら代理人(水谷:K会弁護士)

 誰の心に写したんですか。

証人(種村)

  これについては、A氏の心に映しました。

原告ら代理人(水谷:K会弁護士)

 そうすると、映すと、A氏はなにをするんですか。

証人(種村)

  A氏が、その相手の方の心を感じ取って、浮かんでくる言葉をお話になります。

原告ら代理人(水谷:K会弁護士)

 A氏がしゃべったんですか、実際に。

証人(種村)

  A氏の言葉です。

原告ら代理人(水谷:K会弁護士)

 A氏っていうのは、心検の代表理事を務めている方ですよね。

証人(種村)

  そうです。

原告ら代理人(水谷:K会弁護士)

 その方が自分でしゃべった言葉を記録しているということですか。

証人(種村)

  A氏の言葉を記録しております。

原告ら代理人(水谷:K会弁護士)

 A氏の言葉っていうのは、誰かの意識を映しているということですか。

証人(種村)

  A氏はそのように理解しております。

 

以上が、裁判所の法廷での証人調べの際のやり取りです。

私はこのカウンセリングの際には、現実のクライエントに対するのと同じように聴いておりました。いわゆる傾聴です。A氏に映し取った意識といえども、カウンセリングによって癒される可能性があると考え、あくまでもその可能性を追求しました。ですから、このブログ・カウンセリングでの私の役割は、カウンセラーとしての傾聴の役割と記録の役割の二つでした。

 
アメリカの高名な心理学者のカール・ロジャーズは、自己一致の状態で傾聴していると、対面しているクライエントの語られていない言葉や相手の願い、自己イメージが伝わってきて、感じ取ることができることを発見しました。とりわけ統合失調症のクライエントはあまりしゃべらないので、カウンセラーがクライエントの気持ちを心に映し取り、感じ取って、それを相手に伝えることが重要であると指摘しています。

この手法は心研でも重要視していましたが、実践をつむうちに、その場に居ない人の気持ちも心に映しとることができることを発見しました。そこでその場に居ない相手へのカウンセリングが可能になったのです。

心理療法の世界では、こうした不思議な現象がしばしば起きますし、さまざまな心理学者もそれを経験していることは、少し調べればいくらでも出てきます。心の世界の不思議は、宗教の独占物ではないということです。

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