2014年11月1日土曜日

霊言集による心理操作を点検する



 1.恐怖心を植え込む霊言

K会において特徴的なのは、恐怖心罪悪感、特定の霊人へのなりすまし演技を巧みに活用することで、会員を活動に駆り立て、また会員が離れていくことを防いでいることです。これらはカルトの一般的特徴であり、なにもK会に限るものではないのかもしれませんが、教祖であるOR氏の霊能力を信じている人間には、非常に大きな効果があり、深い洗脳をもたらします。

 「恐怖心の活用」という点で、私が最も印象深かった本は『人類に未来はあるのか 黙示録のヨハネ&モーセの予言』という霊言集です。この本が発刊されたのは201010月ですので、2009年の総選挙における敗北、2010年の参院選における敗北と続き、教祖への信頼が大きく揺らいでいた時期に発刊された本です。

 当時熱烈信者であった私は、当時はこれが本物の「黙示録のヨハネ」の言葉だと信じていたので、K会を世界に広げなければ地球の未来はないと信じ込み、真っ青になった記憶があります。そのために、通常の布教誌配布活動以外に自ら進んで街頭演説などを行いK会の政治理念の宣伝をしたりしました。その動機は、切迫した恐怖心と罪悪感でした。

 実はこの本が出る以前から、各種霊言で今にも中国や北朝鮮に日本が侵略されて、その植民地になるという闇黒の未来を教え込まれていて、それが選挙活動の動機にもなっていたのです。ところが選挙にことごとく敗北し、会員が疑念を持ち出していたときに、このままでは地球は宇宙人に侵略され、悪質宇宙人の植民地になり、地球の神々も地球から追放されるという予言を出したのです。これにより、猛烈な会員の危機感をあおり、退会者の引き留め、活動の引き締めを図ったのでした。

 
2.霊言の活用法

 ところで、OR氏は「霊言」を非常にご都合主義的に使っています。K会の建前では、霊言はあくまで個性を持った霊人の言葉なので、OR氏の意見とは一致しなくてもかまわず、その意味でOR氏は発言の責任を免れています。

本物の霊言かというと、私は絶対に違うと確信しています。これは私の悪口を書いた『舎利弗の真実に迫る』を徹底的に検証して確認したことです。OR氏は「舎利弗」や「種村守護霊」と称して下手な演技をし、実際には自分が言いたいことを語っています。

OR氏は「霊言」の演出をして、それをDVDや本で会員に学習させることで、自分の責任を回避しつつ、「主の今の考えはここにある」と思いこませ、それによって会員を動かしてゆきます。今までの教えや方針が都合が悪くなれば、別の「霊人」を演出して、そこで別のことを言わせます。その結果、自動的に前言を修正できるという仕掛けになっています。極めてご都合主義です。
 

 ところで、『人類に未来はあるのか 黙示録のヨハネ&モーセの予言』には印象深いくだりがあります。

本来、霊言集の内容に関する責任は著者に発生しますが、今回に限り、『内容に責任を持たない』ということを、あらかじめ私のほうから申し上げておきます。『あくまでも霊人の意見であり、著者および幸福の科学は、一切、その内容や結論に責任を持たない』という前提で語ってもらうことにします。」(p14

 私が注目したいのは、「本来、霊言集の内容に関する責任は著者に発生します」という部分です。霊言であっても、この本以外の霊言ものは、OR氏が責任をとると言っているのです。これは霊言におけるOR氏の責任問題を考えるうえで重要ですので、記憶にとどめておいてほしいと思います。

 それにしてもずるい言い方です。「あくまでも霊人の意見であり、著者および幸福の科学は、一切、その内容や結論に責任を持たない」なら、そんな本は出すべきではありません。あらかじめ責任逃れの言葉を語った上で、思いっきり恐怖の予言を、「黙示録のヨハネ」になりすましたOR氏が語るのです。

それを聞いて震え上がった会員(当時の私のことですが)は、一切の疑念を捨て活動に駆り立てられていきました。

 
3.失敗は全部弟子の責任だ
 

 この霊言で言っていることは、日本も地球も、もはや滅びるしかないという絶望の未来像です。恐怖の予言をいくつか紹介します。

・日本はやがて中国や北朝鮮の植民地になり、日本人は「皆殺し」になり、日本は地球上から消える。

・天変地異と戦争で人類は十億人にまで激減する。

・五十年、百年先には、中国、インド、ロシア、アメリカのうち、一か国しか生き残れない。

・地球自体が人類を滅ぼそうとしているので、宇宙人が救いの手を差し伸べても、滅びは止められない。「人類の未来は悲惨だ」

22世紀の地球に住んでいるのは宇宙人であり、人類ではない。

・「『新しい文明』に帰依する者は残り、帰依しなかった者は、宇宙をさまよえる民となるであろう。『宇宙遊民となる』ということだ。地球上には、もはや転生することはできなくなり、魂として宇宙をさまようことになるだろう。・・・そういう時代が五億年ぐらい続くことは、よくあることなのだ。」(p44

 これはK会を受け入れなかった世間に対する、OR氏の呪い、呪詛の言葉の羅列です。OR氏はどうやら自分の思い通りにならないと、「相手を滅ぼして不幸にしてやる」という深層心理を持っているようです。 

 ところで、いま読み返してみて思うのですが、この霊言でOR氏がもっとも言いたかったのは、「失敗の責任は全部無能な弟子にあり、自分にはない」ということではないでしょうか。 

黙示録のヨハネ「あなたがたの主も敗れたのだ。あまりにも無能な弟子の集団を背負ったために敗れてしまった。この無能な弟子の能力が百倍はなければ、目標を達成することはできなかっただろう。弟子は、足を引っ張っただけで、何ら力にはならなかった。残念だったな。・・・残念だが、『弟子の力は蟻のような力でしかなかった』ということだ。」(p37

  これは要するに、教祖の責任転嫁の論理でしかないのですが、熱烈信者であった当時の私は、これをそのまま受け止めたために、罪悪感の虜となりました。

弟子に恐怖心と罪悪感を抱かせて、弟子を自由に支配してゆくというのが、OR氏の信者操縦法です。選挙での敗北も、全部弟子の責任ということになり、教祖の指導者責任は免除されるのです。そして罪悪感によって、ますますOR氏の指示に忠実に従おうとする熱烈信者にはまっていくのです。

 このように、恐怖罪悪感、そして「霊言演出」で会員を縛って支配するという手法がとられているので、中核にいる会員は心が完全にOR氏によって心が縛られ、活動は先鋭化してゆきます。

 こうしたK会の人心支配から自由になる、仏教用語でいえば「解脱する」には、まず「霊言」がOR氏の演出であり、恐怖心と罪悪感で会員を縛り付け、操縦しているというORの実態を見抜くことが重要です。特に罪悪感については、教祖の責任逃れのために罪悪感を弟子に押し付けているということをしっかりと理解することが必要です。

 皮肉なことに、恐怖心で人を縛り付け活動に駆り立てることは、これは「邪教」の証拠であると、OR氏は初期のころ説いていました。K会は邪教の手法を取り入れたカルトです。恐怖と罪悪感は会員を縛り付け活動に駆り立てる道具であり、人心操縦術に他ならないと見抜くことです。OR氏は嘘つきの詐欺師に過ぎないことを見抜くことです。そういう冷静な目を持つことがまず必要だと思います。

 
4.指導者責任を問おう

 
 指導者の責任を一切問わず、全部の責任を弟子に押し付けて、弟子を罪悪感で縛るというのは、致命的に間違った論理です。

それほどダメな弟子を集めたのであれば、その職員を使用し、幹部や職員として使ってきた指導者(OR氏)は、無能で人を見る目がなかったということになります。さらに、そうして集めた職員も、信者も、育てることができなかったと言っているのと同じことです。

野球でも軍隊でも、優秀な指導者がいれば、その集団は優秀な仕事をします。指揮官・指導者が駄目なところは、どれほど部下に優秀な人材がいても、その人材を活用できず敗北します。結局は、指導者一人の責任なのです。OR氏が霊人になりすまして弟子や信者をだめだ、無能だったということは、結局、自分が駄目で無能で、人を見る目がなく、教育できなく、正しい指揮が取れなかったと言っているのと同じことです。愚かです。

精舎でも、公案と称して箇条書きの方針を示して、時に簡単なコメントを書くだけで、後は全部弟子に指導ソフトを作らせています。心の問題は、マンツーマンの細かな指導がないと、本物の指導者は育たないのですが、OR氏にはそういう指導ができません。自ら心の修行ができておらず、その為に指導力がないからです。その最大の証拠は、前妻との離婚問題です。指導力、教育力ゼロ(実はマイナス)です。

本だけは読むので、弟子にも本読みが増えますが、所詮知識に過ぎません。教育する力がないので、弟子が育たないのであり、それすら弟子のせいにして恥じないのがこの指導者です。自己責任を説きながら、自分の責任だけは免除するという教えの実態の空虚さに、気がつくべきです。それが洗脳解除の力となります。

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