2013年12月5日木曜日

名誉棄損裁判 判決文②


「判決文」(2)



第2 事実の概要
 本件は、被告大川の著書「舎利弗の真実に迫る」を被告会社(幸福の科学出版㈱)が出版したことにより原告(注:種村修)の名誉が毀損されたとして、原告が、被告大川及び被告会社に対し、民法719条及び723条に基づき、連帯して3315万円及びこれに対する訴状送達の翌日から支払済みまで民法所定年5分の割合による遅延損害金の支払並びに産経新聞紙上への謝罪広告の掲載を求めた事案である。

1 争いのない事実等(証拠によって認定した事実については末尾に証拠を掲記する。その余は争いのない事実である。)

(1)  当事者等

 ア 幸福の科学は、昭和61年に被告大川によって設立された。原告(注:種村修)は、宗教法人生長の家本部の広報編集部門に在籍していたが、同年11月頃、幸福の科学の会員となった。その後、原告は、宗教法人生長の家を退職して、昭和62年秋頃から、幸福の科学の職員となって、事務局課長、杉並支部長、太平洋本部長、指導局課長、編集局長などの役職を歴任した(甲11)。幸福の科学は、平成33月に宗教法人幸福の科学(以下「幸福の科学」という。)となり、原告は幸福の科学の草創期からの幹部職員として勤務していたが、平成119月に幸福の科学を依願退職し、在家信者となった。原告はその後、一般社団法人カウンセラー検定協会(心検)を設立し、その役員としてカウンセラーの仕事等に従事している。原告は、平成244月、幸福の科学から除名処分を受けた。

イ 被告会社(注:幸福の科学出版㈱)は、専ら被告大川の宗教上の理念や主張等を書籍にして出版等を行うことを目的とする会社である。

ウ 被告大川は、幸福の科学の代表役員である。

(2) 原告が幸福の科学草創期の会員であった頃、被告大川は、原告の過去世(過去に生きた時代の個性や人生のこと。)を「舎利弗」などであると認定した。ここで、舎利弗とは、釈迦の十大弟子の筆頭といわれた人物である。

(3) 幸福の科学の会員である訴外A(注:実名は伏せさせていただきます。以下同様)、訴外茶B、訴外C、訴外Dら4名は、幸福の科学に対し、平成2445日、同人らが幸福の科学に対して納めてきたお布施等合計6825万円の返還を請求する永代供養料等返還請求訴訟(以下「別件訴訟」という。)を提起した(7)

(4) 被告会社は、同年67日、著者を被告大川とする書籍「舎利弗の真実に迫る」(以下「本件書籍」という。)を出版した(甲1)。

  本件書籍の「第1部 舎利弗の確認」においては、被告大川が、舎利弗の霊を呼び出し、舎利弗の霊言を被告大川自身の口から語るという形式(以下、霊を呼び出してその霊言を被告大川自身の口から語る形式を「本件霊言方式」という。)で幸福の科学の会員と対談した内容を記載する形式がとられている。本件書籍第1部には、被告大川の発言として、①幸福の科学が法人格を取得する以前の小さな任意団体だった当時、釈迦の十大弟子だったという過去世の認定がされた者につき、きちんと霊現象まで行って確認することなく、誰か霊人が言ったことをそのまま認定していたことが多かったこと、②今世(現世と同義である。)の活躍度が低いことからして、過去世の認定を間違えている可能性のある者がいること、本件霊言方式による発言として、③原告は、GLAという宗教団体を主催していた訴外高橋信次(以下「訴外高橋」という。)の霊により過去世は舎利弗でると認定されたが、それは事実とは異なること、④幸福の科学が発足して間もない頃、訴外高橋をGLA教団の規模が大きかったので特別視していた面があるが、訴外高橋は霊能好きの宗教家にはならなかった超能力者にすぎず、訴外高橋への一種の特別視は外した方がよいこと、などにつき記載されている。

  本件書籍の「第2部 現代の舎利弗とは誰か」は、「第1章 元職員・種村修氏守護霊の霊言」、「第2章 智慧第一・舎利弗の霊言」で構成され、第1章は、「1 『舎利弗』と呼ばれた人の真相を探る」、「2 種村修氏は、どんな人物か」、「3 種村守護霊が語る『信仰観』」、「4 今、何を狙っているのか」、「5 種村氏の『黒幕』と『霊的本質』」、「6 最後の説得を試みる」、「7 種村守護霊との対話を終えて」で構成され、第2章は、「1 舎利弗は種村氏をどう見ているか」、「2 今回の事件から学ぶべき教訓」、「3 ダイバダッタは生まれ変わっているのか」、「4 教団としてなすべきイノベーション」、「5 智慧の力で『壁』を突破せよ」、「6 今回の霊言で明らかになった教団の課題」で構成され、被告大川が、原告につき本件霊言方式によって幸福の科学の会員と対談した形式で主に記載されている。本件書籍第2部は、教団の初期の頃に舎利弗の生まれ変わりと言われていた人が、生長の家(注:幸福の科学?)という教団の編集部に勤めていたが、次第に後から来た優秀な人たちに駆逐されて幹部ではいられなくなり、還俗後、生活ができなくなってくるとミニ教団らしきものを作って食べていくことを考えること、被告大川の元妻きょう子(以下「訴外きょう子」という。)も結びついて別派活動をしたならば、古い会員などを引っ張っていけるチャンスもあるので、霊的な部分について、きちんとしておかねばならないこと、原告が別派的な動きをしており、多額の布施をした信者を狙って金を取り返させ、それを資本金にして別派をつくろうとしているらしいので、原告が舎利弗であったか否かをはっきりさせなければならないことなどが、被告大川の発言として記載され、第1章の2以下は、本件霊言方式により種村守護霊と幸福の科学職員の対談形式で記載され、第2章は1から5まで、被告大川が舎利弗の霊を招霊し、本件霊言方式による対談形式で記載され、6は被告大川と幸福の科学職員との対談形式で記載されている。

  なお、本件書籍12頁において、「『守護霊の霊言』とは、いわば本人の潜在意識にアクセスしたものであり、その内容は、その人が潜在意識で考えていること(本心)と考えてよい」と記載されている。

(解説)
争いのない事実として記されている後半部分は、「被告大川」氏の一方的な主張をそのまま記載されています。これは大いに異論があります。私は、OR氏が2009年の総選挙中に秘書の女性へのセクハラが原因で、その女性が脱会し、家族も脱会し、大きな心の傷を家族中が受けたことを知って、OR氏への見方が一変しました。教団幹部の問題と思っていたK会の問題の根源が教祖に起因していたことが、ようやく理解できたのです。私は教祖の問題点を知人に話すとともに、教祖に反省を求め軌道修正をしてもらいたいと手紙を出しました。大川きょう子氏からは直に話を聞く機会があり、彼女の立場と教祖の実態について詳しい説明を受けました。様々な疑問をぶつけ、納得できる回答を得ました。彼女との関係はそこまでです。私はカウンセラーとして、人々の心の救済に誠心誠意取り組んでいるだけで、分派活動とは無縁です。ただし、私の意見を知って、相談される方には正直に私が知っている限りのOR氏の問題点はお話してきました。その中には、OR氏の実態を知って布施をしたことを悔やんでいる人もいました。その方々は返還訴訟を起こされました。私は以前、教団職員として布施の推進をしてきた責任を感じ、この裁判への協力をさせていただきました。もちろんそれは無償の行為です。これが真相であり、OR氏本書籍で書いているようなシナリオは、信者向けにOR氏がつくりあげた妄想です。この点を裁判所が理解していないことを、私は非常に大きな問題だと思います。

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