2013年12月18日水曜日

名誉棄損裁判 判決文⑧



「判決文」(8)

(6)  別表「番号」欄の記載④について

 記載④を閲読した一般の読者は、記載④には、原告が職にあぶれ生活に困ったことから、ゆする・たかりの手口を使い、幸福の科学から金を取ろうとしているとの被告大川の意見が記載されていると判断するといえる。

 原告は、記載④は、原告がチンピラや犯罪者であり、金をとるためには何でもするかのごとき印象を一般の読者に与えると主張する。しかし、上記(2)の本件書籍の特徴からして、一般の読者が記載④を読んだからといって、その記載内容が事実であると直ちに受け止めることはないということができるから、ゆすり・たかりの手口という記載があるからといって、原告が金をとるためには何でもする人間であるとの評価をするとは認められない。記載④によって、原告の社会的評価が低下したとは、認められない。


<記載④>名誉棄損 該当部分

種村守護霊:うんうん。そうだね。釈迦の「右腕」だし、もう釈迦も老いぼれだから、本来、私が教団の代表者となるべきときが来ているね。(9697頁)

種村守護霊:ただ、わしは、今、職がなくて困っとるんじゃ。(97頁)

種村守護霊:うーん、もう智慧第一だからなあ。頭のいい、お釈迦様認定の智慧第一の方が、「職にあぶれて食い詰めとる」っちゅうのは、やっぱり教団として困るだろう。ええ?(98頁)

(見出し)典型的な「ゆする・たかり」の手口で迫る種村守護霊(151頁)

里村:そうすると、植福返還請求といっても、金額はどれほど必要でしょうか。

種村守護霊:いや、とにかく、資本金は欲しいんだよ。だから、金くれたら、まあ黙ってやるよ。資本金が欲しいんだ。(151152頁)

種村守護霊:みんな、お椀を出して、「お布施ください」って回るのが、仏教のお坊さんなんだ。「ゆする・たかり」じゃん。それを教わってきたんじゃないの? 何言ってんのよ。(154頁)

里村:「あなたに守護霊を入れます」などと言って、やっていたらしいですが、あなたは本当に霊能力があるのですか。

種村守護霊:いや、まあ、そう見せないと、お金とれないじゃない。(167頁)

斎藤:私も被害者の方にいろいろ聞きましたけれども、あなたは、法外  な金額で、オーディオを売ったり、日本刀を売ったり、「ピラミッド」を売ったりしているらしいですね。それに、「磁場をつくる力がある」などと言って、何か訳の分からない円盤状のものを、ものすごく脅迫的に売ったりしているらしく、「そうしたものを売られて、会社が大変な迷惑を被った」と言って、悩んでいる社長さんがいましたよ。

   あなた、それで、本当に「智慧第一」なのですか。(168169頁)

種村守護霊:だから、生長の家だって、立正佼成会だって、統一協会だって、みんな、そういう詐欺商法をやっているんだよ。それが宗教の主流なんだから、別にかまわないんだよ。値打ちのないものを、あるように見せるのが宗教なんだからさ。(169頁)

里村:種村氏は、大川総裁に女性問題があるかのように、総裁元夫人が言ったり、週刊誌が書いたことが、さも本当であるかのように言って、信者さんをそそのかし、迷わしましたけれども、肝心の離婚裁判のほうでは、「総裁の女性問題については根拠が薄い。種村氏の陳述書が出ているが、これはただの伝聞だ」と、裁判所にばっさり切られるかたちになって、きょう子氏自らが慰謝料の請求を取り下げているんです。(181頁)

種村守護霊:俺は、十何年も前に教団を辞めているのにさ、そんなん、わかるわけねえじゃねえか。

里村:だから、「そういう女性問題や教団のスキャンダルなどがネタになる」と思ったら、もう、終わりですから、やめたほうがいいですよ。

種村守護霊:まあ、それは、基本的に、政治家をゆする手法だからね。

   里村:気をつけないと、本当に、刑事犯になりますからね。

種村守護霊:政治家は、それで、だいたい落ちるじゃん。(182頁)

<被告らの主張>

 当該部分は、(A)原告の守護霊が「職がなくて困っとる」と述べる記述(B)原告の守護霊が典型的な「ゆする・たかり」の手口で迫っているとの小見出し、(C)原告の守護霊が女性スキャンダルは政治家をゆする手法であると述べる記述である。

(A)につき、原告の守護霊が「職がなくて困っとる」と述べた記述のみによって原告は職がなくて困っていると一般人が受け取るものとはいえない。年収や資産額などの具体的事実は適示されておらず、社会的評価は低下しない。

(B)につき、当該記述は極めて抽象的であり具体的事実の摘示とはいえず、原告の社会的評価は低下しない。

(C)につき、政治家をゆする手法として女性スキャンダルという材料があること自体は、誰でも思いつく事実であり、社会的に非難されるべきとも言えないから原告の社会的評価は低下しない。

 <原告の主張>

 原告が職にあぶれ、生活に困ったことから、ゆすりたかりの手口を使い、訴外きょう子をそそのかして幸福の科学からお金を取ろうとしているかのごとき記述内容により、原告がチンピラや犯罪者であり、金をとるためには何でもするかのごとき印象を一般読者・信者に与え、原告の社会的評価を低下させる。

 被告ら主張の(B)につき、ゆすり・たかりの手口は、原告が深く関わっているとされている別件訴訟にからめて述べているのであり、抽象的なものではない。

 被告ら主張の(C)につき、被告らの主張が成り立つのであれば、およそ名誉棄損等の不法行為は起こり得ないことになり、不当である。


<感想>

以前に私が書いた該当箇所への批判の紹介と、現時点での簡単なコメントを載せます。

大川氏の女性問題
http://tanemura1956.blogspot.jp/2012/07/blog-post_342.html

(注:大川きょう子氏が週刊新潮で暴露した教祖の女性問題は、東京地方裁判所の判決でも名誉毀損に該当しないと判定されていました。教祖が寵愛していた女性たちがいたことを裁判官が事実確認で確認したようです。きょう子氏が慰謝料請求を取り下げたのは、300万円の慰謝料にこだわると、いつまでたっても離婚が成立せず慰謝料請求を取り下げることで早期解決を図ったものです。和解を早期に成立させるためにこの点を譲歩した背景には、裁判官のアドバイスなどもあったのではないでしょうか。慰謝料請求取り下げと女性問題がなかったかどうかは、別問題です。)

 
でっち上げの斎藤発言
http://tanemura1956.blogspot.jp/2012/07/blog-post_1907.html

(注:斎藤氏が発言した調査内容は、完全なでっち上げです。別の裁判で、私はこの点を陳述書で指摘しましたが、K会側からは何の弁明もありませんでした。)

 
布施返還訴訟との関連
http://tanemura1956.blogspot.jp/2012/07/blog-post_4551.html

<希望のブログ>
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http://tanemura2013.blogspot.jp/

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