2013年10月10日木曜日

依存性人格障害の視点から⑲接し方のコツ(2)


答えを言わないアプローチ

 

答えを欲しがる

 依存性人格障害の人は、すぐに答えを求めたがります。

しかし、ここには落とし穴があります。それは人に頼ってしまって、自分で考えなくなるという危険性です。

依存性人格障害の人は、『結局、どうしたらいいの?』と、正解を欲しがるのである。その路線に乗って、答えを教えてあげ始めると、自分で答えを考えることを次第にやめてしまい、何か困ったことがあると、すぐ答えを他人に頼るようになってしまう。(岡田尊司著『パーソナリティー障害』PHP新書)

  聞かれるままに答えを与えようとするのは、一見親切に見えて、実は相手の依存心を増長させるだけで、本人のためにならないわけです。
 
答えを言わない

K会では、あらゆる問題への正しい回答が教えにあるという建前になっています。そこで講師をしていた時には、相談者に対して、教えに基づいて正解を出してアドバイスするということだけに夢中になっていました。これは依存性人格障害を増やすことにつながっていたと、今は反省しています。
 
 この場合、答えを言わないで本人に考えさせるアプローチに徹することが、本人を鍛えていきます。そこでもし身近な人に依存性人格障害と思われる人がいたら、「言葉に出して気持ちを言う」習慣をつけるように、しむけることです。口に出していうことによって、思考はより明確になり、自分の気持ちをはっきりとさせられます。時間はかかっても、そうすることが、結局、人生の判断を誤らせない、一番優れた方法なのです。
  
 
受容ということ

 「自分の気持ちを言う」というのは、それができる人にとっては何も難しくないことです。しかし、依存性人格障害の人にとっては、決して簡単なことではないのです。いままで、誰かの指示や誰かの気持ちを重視して、自分の気持ちを見ないようにして生きてきた人は、「自分の気持ち」が何なのかがわからない場合があります。

 その場合、本人の感情に焦点を当てて、少しずつ引き出してあげることです。本人が自分の気持ちを明確にするまで、辛抱強く待って、聞き出してあげることが必要です。

 もう一つ障害があります。それは、このタイプの人は、「自分の気持ちを言うと、それが、相手と異なっていたりすれば、嫌われたり、対立したりするのではないか」と、怖れることです。親の意見や周囲の意見に合わせて生きてきたのは、自分が受け容れられなくなることへの恐れをいだいてたからです。
 そこで、「こちらの意見と違う意見を言えたときは、特に褒めてあげる」ことが大事になります。

 要するに依存性人格障害の傾向を持つ人に対しては、相手の自主性、主体性を伸ばすような接し方が最も大切なのです。



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