2013年9月21日土曜日

依存性人格障害の視点から⑩・・・依存に陥る仕組み


何故依存していくのか


外の人間関係を失う

 私が経験したある団体では、今振り返ると会員が、次第にその組織に依存せざるを得ないようになっていったと思います。

 私自身、熱心に活動すればするほど、その団体以外の人間関係が切れていくということを体験しましたし、そういう人を数多く目にしました。なぜ他の人間関係が切れていくかというと、団体の教えを普及しようとするからです。

たとえば、こんな経験をしました。

・団体の書籍を献本したことで、友人を失った。

・会社の中で、部下を団体のビデオ会や集いに連れて行ってから、その部下のみならず会社での人間関係がぎくしゃくしはじめ、警戒されるようになった。

・営業所の所長が賛同してくれて、部下全員に団体の教えが書かれた書籍を読ませようとしたら一部の人から猛烈な反発を受けて、その営業所にいずらくなった。

・私がその団体の職員をしたことがあり、しかも地元の人に書籍を配っていたので、地元のお寺から、地域の人が必ず参加するお寺の儀式に来ないでくれと言われた。

・会社の社長が社内に団体の信仰のシンボルを置いたところ、有力な社員が反発して辞めた。また社内に経営者と私への警戒感が生まれた。

 
 こうして団体のために活動すればするほど、職場や地域での人間関係は切れてなくなっていきました。そうすると、同じ団体の教えに賛同する人としか親密な交流ができなくなります。

 外部に少し親密になりかけた人ができても、すぐに団体の教えを伝えようとしてしまうので、結局友人になれません。そういうことを繰り返すうちに、団体関係者以外の人間関係がほとんどなくなっていくのです。

 こうなると、その団体を辞めるということは、親密な人間関係をほとんど失うということになります。これが怖いので、熱心に活動をした人ほど、その団体から離れることができなくなります。

 これは「団体に依存させるしくみ」といえるのではないでしょうか。

 

居心地の良さと怖さ

 全国組織を持つ団体に所属するということは、ある意味で居心地がいい面があります。それは見知らぬ土地に転居しても、その団体の支部や施設に行けば、すぐに友達ができるからです。これは大変大きな魅力です。同じ団体を信奉しているというだけで、初対面でも警戒されずに親しくなれるからです。

 ましてやその団体で全国的に有名になったりすると、いろんな所へ行っても知らない団体関係者から尊敬の目で見られ、声をかけてもらえます。これは他では味わえない喜びです。

 その代わり、団体に疑問を感じて辞めたりすると、「あの人には悪〇が入った」「あの人はおかしくなった」と言われて、それまでの人間関係が一瞬で崩れます。それははっきりしています。これは団体を辞めさせないための抑止力として働いており、「団体に依存させる仕組み」のもう一つの側面です。

 私がいた団体では、しばらく支部に来ないだけで、「あの人は悪〇にやられているのではないか」とうわさされたりしていました。これもまた「団体に縛り付ける仕組み」であったと思います。

 やはり、団体の外にも、信頼できる人間関係を残しておかないと、非常に危険であると思います。その団体に依存せざるを得なくなるからです。




<希望のブログ>

種村トランスパーソナル研究所「希望のブログ」では


人格障害についての全体像を解説しています。

人格障害について関心がある方は下記をご覧ください。
 
http://tanemura2013.blogspot.jp/2014/06/blog-post_26.html
 

<ご連絡ご相談はこちらまで>

種村トランスパーソナル研究所
メールアドレス:tanemura1956@gmail.com
電話:09080518198


0 件のコメント:

コメントを投稿