2013年6月24日月曜日

幸福の科学の植福を考える⑦・・・本尊、降魔型エル・カンターレ像


洗脳集金システム①


信仰という名の錬金術

K会(幸福の科学)では、頻繁にご本尊が改訂されていきます。最初の本尊はO氏(大川隆法氏)のやや小太りな肖像写真を中心に、「釈迦大如来」、「愛・知・反省・発展、正しき心の探究』、「幸福の科学」の文字をあしらったものでした。これは三宝帰依(仏・法・僧団への帰依)がK会(幸福の科学)の信仰であることと、仏宝はO氏であることをあらわしたものです。

一枚100万円の本尊は、K会の大きな収益の柱となりました。それまではどちらかというと信仰をうち出すことに臆病であったO氏が、この時から堂々と自分への信仰をうち出し始めました。

この本尊が出されたのは、講談社フライデーを中心とするマスコミの包囲網の中で、教団の資金ぐりが行き詰まり職員のリストラをせざるを得なくなった時期でした。本尊への信仰を打ち出して求心力を高めることで、「布施」を大々的に集める「洗脳集金システム」がスタートしました。外に対しては講談社フラーデーへの戦いに信者を動員し、同時に信仰という求心力を強化したのです。信仰の強化は、収益力の強化に直結しました。

しかし、この時期はまだ布施そのものを集めるのには躊躇がありました。そこで具体的なものとしてのご本尊や、それ以外にも、正心法語の額が10万円で頒布されました。この額をかけておくと正心法語の光が出て家庭が神仏の光に守られるという効能があるということで、信者が購入しました。しかし、この額が頒布され始めて間もなく正心法語そのものが改訂されたので、すぐに価値が激減しました。にもかかわらず交換もしないで、改訂後の正心法語額が出され、新しいものの方が功徳が大きいというので、同じく10万円で勧めていました。

それより前にROのペンダントと正心境と称するROの置物がセットで10万円で販売されだしました。こうしたものはいずれもこれを通して仏の光が差してくるので尊いとされました。ペンダントは信者であることの自覚を促し、信仰告白にもなります。目に見えない神仏の光がこうしたものを通して差してくるという理屈で、これらは積極的に身につけ受持すべきものであるとして信者に勧められるようになりました。

こうした集金方法はY総合本部長の発案によるものです。Y総合本部長はK会では異例なほど長くその職位に留まるとともに、次々と新しい本尊を作るなどして洗脳集金システムを確立しました。その功績で退官しても顧問として遇されています。

 
本尊の改訂の背景

 通常の宗教では、本尊はそうコロコロ変わるものではないはずですが、K会では生身の教祖を本尊としているのという理由で、年齢とともに写真を変えていき、その都度新しい本尊が販売(頒布)されるようになりました。

7周年記念の本尊(法衣を着てエル・カンターレ・ファイトをしている教祖の写真。50万円)

・大乗の本尊(教祖の写真、エル・カンターレという文字が入り100万円。安置するための祭壇が別に付く。)

・世界伝導型の本尊(法輪の刺繍が中心で100万円。欧米では東洋人の教祖の写真が本尊では布教の妨げになるというのでシンボルが使われる。さらに100万円の家庭祭壇とセットになる。10万円の携帯版も作られる)

・エル・カンターレ像(立像。300万円。家庭祭壇に置く)

 初期からの熱心な信者は、新しい本尊が出るたびにそれを購入します。勧める側は、新しいご本尊がないと新たな理念の光を受けられないという宣伝をします。

 本尊は祭壇を伴うと、家庭に中に信仰を根付かせる働きをします。しかも、次々と新しいものを出した背景には財政的な理由がありました。高額商品であり、しかも信仰心を強調することで信者に強く勧めることができるため、非常に集金効率が高いのです。

ある元信者は「とりわけ100万円する本尊については活動の中で何度も勧められるので、断るのがとても難しく、私は半ば強制されているように感じていました」と証言しています。

 
本尊の信仰上の意味

O氏は、天上界にあるエル・カンターレの光はO氏を通じて地上に降りてくると説明します。そしてまず精舎のご本尊(エル・カンターレ像)に光が流れ、そこから各支部のご本尊に光が流れ、そこから布教所や家庭のご本尊に光が流れると説明します。つまり本尊は、エル・カンターレの霊的な光の中継基地であるわけです。本尊があれば、そこには結界ができて、そこが悪霊や悪魔から守られるというのが謳い文句です。

また、この本尊に祈ることで、信者の祈りはエル・カンターレに直接届くとされています。一種の通信装置のような意味を持つわけです。

私は教祖が本当に神仏に直結する悟りを維持しているのなら、本尊をはじめこうした信仰グッズにも一定の効果があると思います。しかし、教祖が心境が落ちて心が地獄をさまようようになると、こうした信仰グッズは何の効果もないのみか、教祖が同通している魔界のエネルギーが信者にまで影響しはじめます。私はK会の現状が、そういう悲しむべき状況になっているため、かつて支部長時代に大々的に大乗の本尊を推進したことを悔やんでいます。その時の本尊の推進トークがいろんな支部長に使われ集金に役立ったことも、後悔しています。

 
降魔型エル・カンターレ像の洗脳トーク

 精舎や支部に安置するエル・カンターレ像ですが、家庭祭壇に入る程度の小型です。これは11500万円です。この像が各支部に入ることで、その支部は北朝鮮や中国のミサイルや侵略から守られるという謳い文句で、布施の推進がされました。

K会では、その前から両国による侵略の恐怖を各種の霊言集や予言で煽り立てていましたから、信者は家族を守り日本を守りたいという必死の思いで、支部にこの像をいただくために布施と勧進をしました。目標達成しない支部は懲罰的にその目標が達成できるまで、新しい目標のほかに未達分の数字を上乗せられ、達成を義務付けられました。

 それほどの効果を謳われた降魔型エル・カンターレ像ですが、これは詐欺でした。なぜなら教祖のO氏がそんな効能を全く信じてはいなかったからです。それがわかったのは、精舎での教祖の説法の場で、ある女性信者が「降魔型エル・カンターレ像を支部に安置した意義を教えてほしい」と質問したからでした。教祖は教団が説いていた効能は何一つ語らず、中国の軍事的脅威を話しただけでした。その時に分かりました。教祖はそんな効能を信じてはいないのだと。単なる金集めの手段に使ったに過ぎないと。そう分かり、私は友人の警告を思い出しました。

 教団の宣伝を信じていた私に、ある友人は警告していたのです。

「降魔型エル・カンターレ像は総合本部の入り口に巨大な像が置いてあるが、そこを通過して出入りしている職員の中には動物霊や色情霊に取り付かれているものが何人もいる。これは霊現象のDVDで支部でも流していたから君も知っているだろう。職員に憑依している動物霊が追い払えない降魔型エル・カンターレ像には何の力もない。騙されるな」

 結局、集金のための洗脳トークに過ぎなかったのです。私は所属支部やそのほかで積極的に信者に布施を呼びかけたことを後悔しました。

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