2013年6月14日金曜日

自己憐憫の罠<種村トランスパーソナル研究所通信>


心の防御力をあげる

 
「問題はつけこまれないことよ。もしあながた睡眠不足だということで自分に同情しはじめたら、悪い力はそこからつけこんでくるのよ。」(『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』村上春樹著)
 

 村上春樹氏の作品を読んでいると、ときどき思わぬ発見があります。この一文も、私のインスピレーションとなりました。

 自分の気分や体調がすぐれず気持ちが崩れていくときに、「悪の力」が忍び込んできてくるのではないかと思うことがあります。

いったいどこから忍び込まれたのだろうかと反省すると、ある理由をつけて自分に「同情」しはじめたとき、そこから入り込まれているように思えるのです。

 昨日は遅くまで頑張ったからとか、年だからとか、自分は周期的にこういう気分が起きてくるからとか、いろいろ自分に同情する理由はあります。理由付けが成立すると、そこから入り込まれます。それを自分が許してしまうのです。

「問題は付け込まれないことよ」

 自己憐憫して、自分に同情する理由がいつものように頭をよぎったら、そこが「悪の力」の侵入口になるに違いない。それに気が付いたのです。

 自分の理由付けについて、果たしてそれは正しいのかと検討してみました。すると、必ずしもそうとは限らないことに気が付きました。そこで、私は自分に同情して理由付けするのをやめました。

「問題は付け込まれないことよ。」

 この警告を、いつも念頭に置くことにしたいと思います。心の防御力を上げるためには、それが必要です。そして、自分に同情して言い訳を考える自己憐憫の罠、これにこそ最も気をつけたいと思います

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