2013年4月4日木曜日

自己愛性人格障害を考える(その5) 賞賛への欲求


自己愛性人格障害の特徴と診断(3)


(3)飽くなき 賞賛への欲求と批判に対する過敏さ


 人間は誰しも賞賛されたいという欲求は持っています。しかし、自己愛性パーソナリティー障害の人は、「賞賛への欲求」がけた外れに強いのです。「賞賛」こそがこのタイプの人の「原動力」だからです。

 したがって「自分をほめたたえるものが真の理解者であり、いい人だと思ってしまう」のです。

 これは私がK会の職員をしていて、自分がそうなっていることをはっきりと自覚していました。人々の賞賛が自分のエネルギー源に感じたのです。これなしにどうして生きていくことができるだろうか、とまで思っていました。

 私の場合は、説法で多くの人の賞賛を浴びたいという気持ちが、明らかにタンハー、すなわち渇愛となってきていました。ものすごい執着でした。還俗したら賞賛が無くなるのでとても生きていけないと、本当に思っていました。

 こうなると仕事は人への愛のためではなく、自分が賞賛を得たいからということになります。魂が退化し堕落していたと思います。これがK会に13年勤務して到達した心境でした。

 還俗してからは、教団からさんざん悪口を言われました。扱いが180度変わりました。しかし、そうした悪口を聞かされながら、「米粒の入っていない籾(もみ)が、風にあおられると飛んでしまい、後には米粒が詰まった籾だけがのこるように、得るべきではなかった賞賛は非難の嵐に飛んで消えてゆき、あとには私が真実の愛の心で与えたものだけが感謝の思いとともに人々の心に残るだろう」と思って耐えました。

「誤ってられた利得・名声・尊敬・名誉は悪魔の軍隊である」と釈尊はいわれました。K会の職員になると、そうした魔軍の軍団が襲い掛かってきます。自己愛性パーソナリティー障害を持っていると、ひとたまりもありませんので、よくよく注意していただき、職員生活の中で心境が退化していった私の二の舞にならないでほしいと思います。

 さて、自己愛性パーソナリティー障害の人は賞賛欲求が強く賞賛が原動力になるため、還俗した職員の奥さんや周りの方にお願いしたいのは、その人を褒めてあげてほしいのです。どんな状態であっても、その人にはほめるべき点があります。それを見出してほめてあげてほしいのです。そうすることで、その人は立ち直るために必要なエネルギーを得ることができるのです。それがないと、浮上するのに時間がかかります。世間はこの人のダメ出しばかりをしてくれます。せめて奥様とか親友が賞賛すべき点を見出して、それを言葉に出して言ってあげないと、現実に向き合って戦う気力がでてこないのです。

 さてここまで賞賛欲求が強いと、けなされたり批判を受けたりすることは、このタイプの人にとっては「耐えられない屈辱」となることは想像がつくと思います。

善意の忠告であろうと、人から何かを指摘されることはケチをつけられたように感じ、素直に受け入れられません。それどころか攻撃されたと受け取り、激しい怒りにとらわれて反撃しようとします。

 これが私がOR氏に私信で反省を求めた結果、除名処分にされ、丸々一冊私を誹謗中傷する書籍がだされた心理学的な原因です。私もそうなることは分かっていました。そうなることが分かっていても、それでもやらねばならない時が、人生にはあると思います。

 かくすれば かくなるものと知りながら やむにやまれぬ 大和魂

 これは吉田松陰先生の辞世の句ですが、私にもそういう気持ちがありました。

 しかし、ここから自己愛性パーソナリティー障害の人は、批判に弱い、もろいという側面があることを見抜かねばなりません。OR氏は批判にもろい人だと思います。ただし、そのもろさは攻撃性となって現れます。それも行き過ぎた攻撃性となるので、逆に多くの人に信頼をなくします。

 講談社フライデー事件とK会が呼んでいる出来事もそうでした。「若いころの中川隆さんはノイローゼで相談に来たことがある」と、あるカウンセラーが写真週刊誌で証言した記事が出たときに、その記事がどこまで本当でどこが間違いなのかという説明が一切ないまま、「事実無根だ、けしからん」ということで、OR氏は会員をあおって講談社へのファックス攻撃を指示しました。
 私もひたすら抗議の電話がけをしました。業務妨害になればいいということで、「この記事のどこがどう間違っているのか教えてほしい」というフライデー編集部の人の言葉に何一つ答えられないまま、「とにかく事実無根でおかしいのだ」としか答えられなかったことを思い出します。これは一種の集団ヒステリーの中に、自分も飲み込まれていたように思います。

 その後、講談社へのデモ行進、さらには次々と裁判をうつなどの攻撃ぶりは、世間の人に「K会は猛禽類のように攻撃的な宗教だ」という印象を与えました。今から思うと、これが伝道の最大の障害になりました。

状況が不利になって周囲から非難を受けると、とても脆い面を持っています。高いプライドや尊大さも傷つきやすさを守るための盾の部分があるので、それで自分を守り切れなくなると意外な弱さが露呈しやすいのです。

 OR氏は、自分は自分のことを内柔外硬、つまり「内側は柔らかいが外側は硬くみえる。外からは非常に攻撃的でタフに見られるが、内面は繊細で傷つきやすい面があるのだ」と話していたことがあります。これも自己愛性パーソナリティー障害の特徴に合致すると思います。

 2009年の衆院選の時も、当初の予言が全く当たらず、全敗が確定的になった時には、OR氏は寝込んでしまって、子供に忠告されてようやく選挙戦を最後までやりぬく決意をしたという一幕がありました。ここにも、非常な脆(もろ)い面が露呈したのではないかと思います。

(引用は岡田尊司著『パーソナリティー障害がわかる本』(法研)からしています。)




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