2012年8月16日木曜日

『「文春」に未来はあるのか 創業者・菊池寛の霊言』を読む(1)

この本は、「週刊文春」が大川隆法氏の正体を暴く記事を出した事に対する、対抗手段として発刊された本です。もっとも、よく読むと分るのですが、「週刊文春」の問題の記事が出て、相当傷ついた大川隆法氏を慰めるために行なわれた霊言であり、本だと見ることも出来ます。慌てふためいて霊言に取り組んで、それを信者に見せて、ようやく一息ついたという感じが伝わってきます。

以前にも大川きょう子氏の記事を週刊文春が出したときに、『「週刊文春」とベルゼベブの熱すぎる関係』という書籍を発刊して、島田真編集長の守護霊なるものを登場させたことがあります。この時、週刊文春側では「あまりにもバカバカしすぎるので無視した」(週刊文春の記者)ということでした。なお、この本が出てまもなく島田真編集長は、『文藝春秋』(月刊誌)の編集長へと栄転されたそうです。その意味で、何の攻撃力も発揮できず、結果的には島田氏にエールを送っただけの本となりました。
霊言による攻撃というのは、大川隆法氏の編み出した戦法ですが、とても狡猾な方法です。本文の前には「霊言現象」の説明があるのですが、そこにわざわざこう断っています。「なお、『霊言』は、あくまでも霊人の意見であり、幸福の科学グループとしての見解と矛盾する内容を含む場合がある点、付記しておきたい。」こう断っていますから、本文中に何を書かれようと、「霊が言ったことですから」と逃げを打てるようになっています。第一、霊言の存在そのものを信用する人が多くありませんので、名誉毀損で刑事告訴がされにくいのです。そのくせ、相手に対しての一方的な信用毀損を行えます。

この種の本を、大川隆法氏は恫喝の道具として使っています。それを示すのが次の文です。
「何誌がコラボしてくるか知りませんが、『週刊新潮』の編集長の守護霊の霊言を収録した本では、『講談社が何かを言ってきたら、前社長である野間佐和子の霊言が出るかもしれない』と述べておきました。」(P14
思想的な高みのある批判ではなく、霊を登場させての悪口、誹謗中傷のみの本を出すこと自体、著者・大川隆法氏と教団・幸福の科学の品位を著しく低下させているように、私には思えます。以前の幸福の科学であれば、弟子が批判をして、大川隆法氏は超然としているスタイルをとりました。現在の教団には、その余裕が無いのでしょう。
この本には種村修個人の誹謗中傷が、一つの章を使って書かれています。したがって、私にはこの本への批判をする正当防衛上の権利があると思います。とは言え、『舎利弗の真実に迫る』のような逐条講義的なスタイルを取るだけの中味もありません。そこで、大きな批判の視点を掲げて、この本を読み解きたいと思います。

幸福の科学の代弁者「菊池寛」

 結論から言って、この本に登場する菊池寛は本物とは思えません。それでカッコつきの「菊池寛」と表現させて頂きます。
 それにしてもこの「菊池寛」の言葉は、とてもユニークです。どうユニークかというと、幸福の科学側の主張をほとんど代弁しているのです。ここまでくると、私にはパロディーとしか見えないのですが、幸福の科学の代弁者ぶりをじっくりと鑑賞してみたいと思います。
 
酒井 昨今の週刊誌には、「伝聞によって記事を書き、裏も取らずに、そのまま週刊誌に載せる」という風潮があります。特に「週刊文春」は、新しい編集長になってから、そういう傾向が激しくなり、今回、「妄想を語っている者の文章を、そのまま載せる」というようなことをしています。
「菊池寛」 うーん。いや、今ね、出版不況なんだよ。P27

あっさりと、まず教団側の言い分を認めます。不況だから仕方ないと言い訳します。さらに、内容のレベルの低さを嘆いて見せます。

「菊池寛」 ・・・まあ、あんたらから見りゃあ、芸能雑誌やポルノ雑誌に内容が近づいてるような感じに見えるんだろう? P28

「菊池寛」 「週刊文春」と「プレイボーイ」と、どっちが内容がええか、もう、分からなくなってきてる。P28

「菊池寛」 ・・・「プレイボーイ」にはね、意外に宗教心があるらしいんだよ。俺も驚いてるんだけどさ。(p28

 これは大川隆法氏が言いたいことだと思います。「プレイボーイ」に、宗教性のある記事を見つけて、その意外性に驚いた大川隆法氏の姿が目に見えるようです。
 菊池寛氏の人格をとても下品に見せようとしています。それは次の言葉です。

「菊池寛」 ・・・まあ、後世の今のやつらは、「青の洞門を開く」っちゅうのを、なんか、「女性の穴を貫通する」っていうのと勘違いしているのかもしらんなあ。「宗教家は、そういう貫通式が好きだ」と思ってるのかなあ。P30

 下品な表現です。もっともこれが最近の大川隆法氏らしさなのかもしれません。

「菊池寛」 あんた、日本麻雀連盟の総裁に、なんで悪を追及する資格があるんかね。P31

 これは大川隆法氏が、「私は宗教団体の総裁でございますが、『日本麻雀連盟の初代総裁だった人が、宗教家を批判するようなものを出せる立場にあるのかどうか』ということについても、併せて確認させていただきたいと思います。」(P24)と言った事に対応する言葉です。
「菊池寛」は、自ら進んで「宗教家を批判するどころか、そもそも悪を追及する資格がございません」と言っているのです。これを見ると、日本麻雀連盟がまるで「悪」を行う団体のように錯覚しますね。こんな表現もあります。

「菊池寛」 ・・・麻雀とか競馬とかをやって金儲けして、出版社を起こした人は、今でいうと、何だろう。あのー、モザイクがかかってるエッチ映像や写真みたいなものをそのまま載せて、捕まらないで儲けていた時代が、最近、ちょっと、あったよな。あんなものでボロ儲けしたような感じに、ちょっと見えるかもしらんなあ。(p58

 つまり麻雀や競馬をやる人間は、違法すれすれの金儲けをする、一種の犯罪者なのだと言いたいようです。ちなみに競馬というのは、イギリスの王室もされている上流階級の楽しみですし、麻雀も昔から中国の政治家や実業家も好んで楽しんできたものです。日本麻雀連盟の初代総裁を務め「麻雀賛」を書いた本物の菊池寛が、自分のすることにプライドを持っていないはずがありません。
この本に登場する「菊池寛」の霊は、大川氏と価値観がそっくりな霊のようです。

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16 件のコメント:

  1. アイマイミーです。

    種村さん ありがとうございます。大変に鋭く、かつ論理的で、知的営為あふれる大川批判に深く感謝申し上げます。アンチがいま一番のぞんでいるのは、こうした大川批判の大系です。

    これは、かつて『内村鑑三霊示集』で、大川霊言が単なる大川の妄想の産物に過ぎないと指摘(注1)されて以来の快挙です。あのときは、大川は何も反論できずに逃げ出して、こっそりその本を絶版にしてしまいましたが、今回もまた、同じことをするでしょう。大川の無知蒙昧さを世間に知らしめるだけのものとなるでしょう。

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    (注1)大川隆法 霊言でやらかした致命的ミス  (短縮URL) http://bit.ly/3six61
    大川本にはインチキが露呈するシーンが多々ありますが、なかでも『内村鑑三霊示集』はツッコミどころ満載です。日本最大のクリスチャン内村鑑三の"霊"が聖書の知識で凡ミスを繰り返し、あげくは内村自身の家族構成まで間違える始末。「霊が間違えた」のではなく「霊を間違えた」か「大川が間違えた」以外考えられません。
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    今回の、こうした種村さんの論証は、大川にとっては最大のピンチを迎えることになるでしょう。なぜなら、宇宙の根本仏と自称して、一切の無謬を主張する大川にとっては、あまりの杜撰な間違いの数々、論理的破綻が暴かれることによって、権威が地の底に落ちるわけですから、これ以上の不名誉なことはありません。

    小心者でプライドばかり高い大川には、まさかこういう批判が出るとは想定していない分、臍をかみながら、「あぁ、あの霊言ださなきゃよかったなぁ」とぶつぶつと愛人たちに愚痴をこぼしていることでしょう。

    今日、奇しくも拙ブログで『隆法殺すにゃ刃物は要らぬ、 修が三日も吠えりゃよい』http://antikkhs.blog119.fc2.com/ って書いたんですけど、そのとおり、種村さんが理路整然と大川の論理批判をやれば、大川は破綻してしまいます。

    これからも、どしどし、デムパ大川の妄想ワールド批判を繰り広げ、迷える信者さんの迷妄を打破していただくよう、ご検討を祈ります

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    1. いつも御声援ありがとうございます。読みやすくするために8回完結にしました。大川隆法氏が呼び出した「菊池寛」は心検でコンタクトした人物・菊池寛とは、まるで別人でした。心検でコンタクトを試みた菊池寛氏は、文学への情熱を感じましたし、何よりも人間愛があふれていました。心検での実験的なコンタクトは、まだ試行錯誤の域を多くは出ていないと思いますが、それでも菊池寛の人間的な魅力は感じることが出来ました。なお、心検でコンタクトした折に、菊池寛氏は別のところからも名前を呼ばれたが、そちらには行かなかったと言われていました。

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    3. あなたがが言われている心理学検定と心検での検定講座はまったく別物ですよ。心理検定のための講座でもありません。心理学的に心を見つめるための、まったく独自のカリキュラムでしたので、あなたの詐欺主張は誤解されています。テキストを見ていただければ、そんなことはすぐにわかります。事実を確認せずに、思い込みで主張されることは、ご自分の信用を傷つけますよ。

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  6. 7 Gigafurea さんは、幸福の科学の職員の方だそうですが、宗教が法律に頼って濫訴して威嚇し、相手を封じること自体が、もはや宗教としての敗北を意味しているのではないでしょうか。言葉に対しては言葉で堂々と向かわれてはいかがですか。
    イエスを、裁判で裁いた支配者側と、それに対して言葉だけで戦ったイエスの姿を想う時、裁判に頼ろうとする姿勢自体が、この世的であり、体制の権力者に体質が似ていると思われませんか。
    宗教家としての本道に戻られてはいかがでしょうか。

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    1. ご自分が単なる憶測と思いこみで書かれていることを、この文章はよく示しています。思い込みはやめて、着実に事実を検証する努力をされてはいかがでしょうか。

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  9. 幸福の科学会員の7Gigafureaさんから様々なコメントをいただき、私もそれにコメントを加えておりましたが、頂くコメントが全てためにするものであり、事実に基づかない思いこみの産物に過ぎないことがはっきりしましたので、全部削除させていただくことにしました。現在残っておられる幸福の科学会員の方の思考がどのようなものかを知っていただく機会でもあり、残すことも検討したのですが、言葉場の汚さと波動の悪さはどうしようもないので、読者の心を汚すことを申し訳なく思い、削除させていただきたいとおもいます。

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